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Tennant 20/
オスミウムコーティングシステム開発秘話

Neoc オスミウムコータ Neo Osmium Coater
Tennant20 新オスミウムコーティングシステム
Tennant20 新オスミウムコーティングシステム

  株式会社大沼デザインスタジオ:
http://www.atsushionuma.com/

Tennant20開発にデザイナーとして参加していただいた、感想をお聞かせください。

株式会社 大沼デザインスタジオ 大沼 敦先生

東京都立産業技術研究センターで開催された、東京イノベーション発信交流会 2020にて、メイワフォーシスさんにお声がけしていただいたのがデザイナーとして参加することになったきっかけです。

その際に、アテンドスタッフの女性にオスミウムコーターを紹介してもらったのですが、蓋の開閉が重そうで、使いづらそうだなと感じたのがオスミウムコーターを見た第一印象です。

さらに、金額を聞いた時に想定より高額な装置だったため、驚きましたが、他社の同様製品との比較やデータの精度を知り、このような外観であってもオリジナリティや技術力があるからこそ、これまで顧客から信頼を得ている実績があると知り、メイワフォーシスさんの技術力の高さに驚きました。

初めは手書きでイメージを書き出し、次の検討会では、コンピューターグラフィックを見ながら打ち合わせをしました。見た目は綺麗におさまっているのですが、使用感やサイズ感がわかるようにモックアップを作製しました。現場でどのように使われるのか想定して検証をしながら話し合いました。

オスミウムを使う装置ということで、ダークなカラーイメージだということを聞いていた為、高級感をどう出すかということも常にイメージをしていました。 「メイワフォーシスといえばオスミウムコーター」といった、ブランディングにもかかわるような、高級感のある製品を作りたいと思っていました。

手書きラフ・グラフィック・モック

Neocと比べると、本体やハンドルの形状、タッチスクリーンの搭載など、大きく変化していますが、デザインする上で、どのようなこだわりを持って取り組まれましたか?

より使いやすく、進化したデザイン

私はデザインをする際に、どんなプロダクトでも、常に機能を重要視します。特にメイワフォーシスさんの手がける研究者やプロフェッショナル向けの製品をデザインをする時は、ユーザーの使いやすさを最重要視しています。

開発を進める最初の条件として、フロント部分をタブレット化したいという要望がありましたので、画面の見やすさが重要だと思いました。垂直よりも斜めに傾斜したほうが見やすいと思い、ボディに傾斜をつけたのがこだわりです。
また、昇華筒のドアの角ばった部分(※)も触れたときに痛そうだなと感じ、角にRをつけることや、ハンドル部分は蓋が重く、開閉時に力が必要なため、がっちり持てるように、ハンドル部分の形状にもこだわっています。

●とてもこだわりのある素敵なデザインだと思いました。
 苦労した点はありましたか??
 
ボディはスチールを使用しているのですが、Neocの角ばったボディから、角を丸めて手にやさしい形にするために、スチールで角Rの形状を出す点が苦労しました。
昇華筒を取り出すドアの部分など、ユーザーが何回も使う部分ですので、安定したクオリティを実現したいと思いました。

本体やハンドルの形状、タッチスクリーンの搭載

現行モデルの「Neoc-pro」からTennant20の開発に至った背景を教えてください。

メイワフォーシス株式会社 垣谷

Neocからのアップグレードは常々検討していました。
しかし、具体案があまり浮かばずに困っていたところ、東京都立産業技術研究センターで開催された、東京イノベーション発信交流会 2020 での発表会で、当時機器デザインなどのアドバイザーをされていた、株式会社 大沼デザインスタジオの大沼 敦先生と出会ったのが大きな転機でした。


●大沼先生に出会っていなかったら、Tennant20は誕生していなかったんですか?  
そうですね、今のTennant20の形状にはならず、まだ着手していなかったと思います。大きなきっかけになりました。

従来のNeocと一番変わった点はどの点ですか?

Tennant20

一番は、操作性・安全性です。
基本的なコーティング原理は従来のNeocと変わりません。Neocはマニュアル操作にこだわっていましたが、ユーザー様のニーズにお応えして、誰でも簡単に、安全に操作できる機能を新機能に加えることにしました。
また、作業者がオスミウムにさらされることを極力排除した機構になったことで、今までより安全性も一段と高まりました。

さらに、オートモード搭載、操作履歴閲覧、パスコードの設定、アンプル交換時期の自動通知など、Neocにない機能を完全に網羅できた装置がTennant20です。

開発にはどれくらいの時間がかかりましたか?

丸一年くらいかかりました。
コロナ禍でしたので、大変だったことを覚えています。まずは、装置のタッチパネル開発に伴い、擬人機工藝の澤田様を交えてコンセプトを話し合いました。その後、大沼先生とイメージ通りの加工ができる部品加工メーカーを探し周り、最終的な形状やデザインを決めていきました。20年11月JASIS展示会にてプロトタイプ試作機を展示初披露しました。

外装デザインと並行して、澤田様にご協力いただきながら操作、機能部分も多くの改良とテストを繰り返しました。
特にこれまでの操作を自動化するフローとパーツの検討、各工程における安全システムの調整に大きく時間をとられました。
従来機とは全く異なる操作性になることで発生する症状や誤動作などを無くすため、机上で検討、実操作で検証を繰り返して少しづつ目標性能に近づけていきました。

モック Tennant20

お客様の反応はいかがでしたか?

おかげさまで大好評をいただきました!やはり、特に従来のNeocユーザー様の反響が大きいですね。
Neocと比較して「操作が簡単すぎて感動しました」というお声もいただきました。 簡単・安全に使用してもらえるのはユーザー様にとって大きなメリットだと思います。

今後の応用事例として、どのようなことを検討中ですか?

細かいアップデートはユーザー様のニーズに合わせて実施していきます。
また、兄弟機である、CADE/カーボンコータや、SEDE/ソフトプラズマエッチング装置もモデルチェンジやアップデートしていきたいと考えています。

CADE/カーボンコータや、SEDE/ソフトプラズマエッチング装置

今後、Tennant20のさらなる展望を教えてください。

Tennant 20

安全性・操作性高まりましたので、これまでオスミウムコータを敬遠してしまっていた顧客層に入り込んでいきたいと思っております。
また、電顕前処理としてスパッタ・カーボンよりオスミウムの方が確実に良い画像を取得可能です。より多くのご研究者様のお役に立てるよう、活動していく予定です。

国内だけではなく海外展開も視野に入れています。今後の活動に是非期待してください。

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